空手道 その4~最終回~

空手は、私の一存で習わせました。嫌でやめたい、自分から習うと言っていないというけいすけの訴えもわかりましたが、どうしてもやめさせたくなかったです。

でも、最後の見学での組み手でも、他の子から一方的に攻撃されているように見えました。

他の子と、実力差は広がるばかり。

毎週通っていた練習も、やられることが多かったことでしょう。

つらかったと思います。

痛かったと思います。

そこは、私は十分わかっていなかった。もちろんいじめられに行くわけではないですが、やられにいくというか、

つらいことをさせていたんだな、私の野球と同じように、考えてはいけなかった、

学校で、いじめられているのに、無理に学校へ行けと言っているのと同じことをしたんじゃないか・・・

この習い事は、失敗だったんじゃないか、親失格だったんじゃないか・・・

申し訳ない思いで、最後を見ていました。

一緒に歩いて帰っている中で、「お父さん、僕つらかったけどやめないでよかった、空手習わせてくれてありがとう」と言ってくれました。(涙)

つらい、痛いを乗り越えて、 本当によく頑張ってくれました。 手前味噌ですみませんが、かっこいい自慢の息子です!!!

師範からも最後に、「けいすけ君は、通いながらつらいだろうということはわかっていました。たくさんの子供たちをみているので、それはわかります。

他の拳士とも実力差はついていきましたが、それでも休まず、通ってくれました。お父さん、けいすけ君は、立派な拳士ですよ」と言っていただけました。

とってもうれしかったです。

習い事

それは勉強であったり、スポーツであったり、お子さんが自らやりたいといって習ったり、親が習わせたり。ほとんどの人が通る習い事・・・

親も子もいろいろな思いがあって習う、習い事

わたしとけいすけは、空手を通じて、このような体験をしました。みなさんも、習い事を通じて、いろいろな経験をされているんでしょうね

空手に出会えたこと、感謝しています。 押忍!!!

おしまい

2023年4月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mirai-seika

空手道 その3

素人の私から見ても、けいすけは、格闘家というタイプではなかったです。言われるから、仕方なく、行っているのもわかっていました。

でも、「行きたくない」と、はっきり言うようになったのは、5年生くらいでしょうか。

私は、けいすけに、ここまで来たら、頑張って6年の最後までしなさい。そうすれば、忍耐力がつく、いやなこともくらいついて頑張れる勇気がつく、の一点張りで、やめさせようとはしませんでした。

わたしも、小学生のころ、野球をしていました。あのころは、土日祝は毎日ありました。5、6年生になり、まわりの友達が休みの日に、楽しく遊んでいたり、家族と旅行に行ったことを聞くと、「いいな~うらやましいな~」「野球やめたい」と思い、母親に言っていました、でも、最後までやりとげなさいと言われ、やめさせてもらえませんでした。

それで、なんとか6年生の終わりまで続け、結果、やめなくてよかった。仲間と一緒に卒団できて本当に良かったと思える、経験があったからでした。

それがあったから、息子には継続させました。

でも、野球は私からやると言って始めたもので、そこは僕と違うやんか!!と責められましたが・・・ごまかしごまかしで、スルー( ;∀;)

そんなこんなで、1/週休まずに通うようプッシュし、なんとか、最後まで行くことができました。

最後の日、見学をさせてもらった日、小3~6年生、みんなの前で、涙ながらにスピーチをしていました。

僕は、小学校に入ったころは、いじめられやすい人でした。

やられてもやりかえせない。自分からやろうともしない。

でも、空手に通うことで、少しずつ自信がついていき、言われたら言い返す、やられたらやり返すというのができるようになりました。

空手を6年間続けて、決して強くはなれなかった。みんなは、僕なんかより、もっともっと強くなって、越えていけると思います。

ありがとうございました。

確かに、5年生くらいからは、いやなことを言われた、されたというような話を聞かなくなりました。

嫌なことをいわれたり、されたら、いつでもやってやろうかという勇気がもてるようになったんですと。

つづく 

次回は、私の思いを伝えます。

2023年4月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mirai-seika

空手道 その2

はじめのうちは、嫌がることもなく、先生も楽しんでもらえるように、工夫されていたと思います。

同期の拳士も増えてきて、わいわい楽しくしているようでした。途中から、稽古開始のだいぶ前の時間から行くというので、熱心なんだなと思っていたら、稽古前に、鬼ごっこするのが楽しいねんということでした。(笑)

それから、本格的な練習も始まり、昇段試験に向けての型の稽古や、先生の勧めもあり、試合にも出ることに。

昇段試験は、帯の色が変わるということで、本人もカッコイイと思い、頑張ってDVDを見て、型の練習をやっておりました。

白から黄色 黄色から青 最終は、緑まで進みました。使わなくなった帯は、妹が自分に巻いたり、振り回して遊んでいました。((+_+))

試合に関しては、本人は嫌がりましたが、

やはり普段の稽古の成果を試す場でもあり、試合に出ることで、心身面をさらに鍛えることができると思い、出るように促しました。

試合前は、週2回に練習量をアップしたり、試合当日は、普段やさしいお兄ちゃん先輩も、殺気立っており、試合前の稽古でも、ミットを持っている、けいすけもバチバチやられ、本人もびっくりしていたと思いますし、必死にミットをもっていた表情を思い出します。(内心、なんじゃここわ~だったと思います。)

試合は、いい結果はでませんでした。本人は、終わったあとは、悔しくて泣いており、僕もっと練習して、強くなりたいと言っていましたが、次の日はケロっとしており、今のペースで、週1でいいです。とあっさり答えていました。(笑)

そんなこんなで月日は流れ・・・

4年生くらいになると、徐々に同期の拳士の子も減っていきました。

別の習い事がしたくてやめる子、稽古がきつく、痛くなってやめた子もいたと思います。

やはり、残っている子は、空手が好きで、強くなりたいという意思が強い子だと思います。週2回は通っているという子が残っていきました。

それくらいから、けいすけも、

「空手行きたくない」「やめたい」「僕がしたいって言って始めたんじゃない、お父さんがやらせたんやん」ということを言うようになりました。

つづく

2023年4月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mirai-seika

空手道 その1

4月に入りましたね~。ぽかぽかと暖かい陽気が続き、気持ちの良い季節です。

今日は、息子けいすけの空手の話をしたいと思います。

お子さんに習い事をさせている親御さんは多いと思います。それは勉強であったり、スポーツであったり、お子さんが自らやりたいといって習ったり、親が習わせたり。ほとんどの人が通る習い事・・・

息子のけいすけは、先日、6年間習っていた空手を卒業しました。

普段、見学はできないのですが、最終日ということで特別、見学させていただきました。

習い始めたのは、小学校に上がる前です。

けいすけは、小さなころからおとなしい性格で、ともだちと遊んでいて、おもちゃを取られても、取り返そうとしない、冗談でたたかれたとしても、相手をたたこうとしないという子でした。

親としては、それが心配でした。また、けいすけは、同年齢の子よりも、体が大きいです。

体が大きく、おとなしい、やり返してこない子

これは、絶対に、いじめられやすいと思ました。そんな話を妻としていると、妻が、イオンのチラシ置き場で、このようなのを見つけたと、空手のチラシを持ち帰ってきました。そこには、

「いじめられない、いじめない、空手道」というフレーズが書かれており、

おぉと目を引きました。いじめられないだけでなく、いじめないという精神。

さっそく、問合せし、見学に行くことに。

白蓮会館という、道場で、フルコンタクトいわゆる実践空手でした。

道場の中でも、実際には突きや蹴りを当てない、寸止めをするところや、型だけを行うものがありますが、白蓮会館は、本気で当てます。もちろん、空手なのでルールはあり、顔面へのパンチは禁止、小学生は防具の着用など、安全に配慮されていますが。痛みを伴うことは間違いありません。

けいすけは、何もわからず、いやとも言わなかったので、私の一存で習わすこととしました。(そうです、これは親が習わせた習い事です)週に1回、約1時間です。けいすけの空手道が、始まりました。2017年の春でした。

つづく

2023年4月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mirai-seika