活動報告

みらい精華訪問看護ステーションの活動事例をご紹介いたします。
これからサービスを利用してみようかなと検討されている方、具体的なサービスを知ってみたい方などのために掲載しました。
ご参考になれば、そしてより身近に感じて頂ければ幸いです。

① 訪問看護


事例1.脱水をよくおこされるご高齢の女性、家族は何とか家で診てあげたい

Aさん 女性 90歳代 加齢による食欲低下、やせ、数年前に脳梗塞を発症され右半身マヒ
現在要介護5であり、自ら動くことは困難、またコミュニケーションもできない

主治医の先生からは、退院するにあたり週に5回点滴することが条件でした。
血管が細く24ゲージという状態で試みました。途中で点滴が止まる、留置針が翌日使用できないなどもありましたが、1日に2、3回訪問して対応をする。また極力点滴に頼らずで行こうとご家族と協力し、食事形態、量、カロリーを計算しました。また並行してリハビリにて、座位等行うことで離床を促し、覚醒状態や嚥下しやすいように、頚部や体幹の支持性を高めました。

すると、
訪問開始より3週間、主治医の先生に全身状況や食事量を報告、点滴を週2回に減らしても良い許可。
5週間で、点滴は必要に応じてでよい
6週間で点滴中止
8週間目で、屋外へも車いすで散歩することができました。

* 訪問開始より、3週間はほぼ毎日訪問するということであったので、医療保険での指示書を主治医の先生に相談して、書いて頂きました。そのため、1日に複数回訪問しても、医療保険の限度額制度が適応でき、ご家族様のお支払いに関しても負担を減らせるよう提案させて頂き、費用面でも喜んで頂けました。

② 訪問リハビリ

はじめに、リハビリの依頼は、理学療法士でという形が多いです。
そこはやはり、身体の構造や機能に詳しく、動作を専門に評価できるという理由が大きいと思います。
もちろん当ステーションでも、理学療法士が基本的に対応します。
しかし、初期評価や訪問している中で、内科的なリスクがある、また心肺機能の影響で更なる運動量や活動範囲をアップしようかと考えるときがあります。
その時は、私より内科的リハビリを得意とする看護師(呼吸療法認定士ももっている)に相談や評価を依頼します。
まとめると、当ステーションでは、
整形的、中枢神経系リハビリは理学療法士
内科的リハビリは、看護師が長けていると思います。
ですので、ケアプランで週2〜3回予定の方の場合、初回の面談や訪問サービスの中で、内科的リハビリも併用して行った場合が、有効的に行く場合は、こちらから提案させていただいております。
有効的に行えた事例を紹介します。

事例2.また歩いて、公園に!!

Bさん 男性 80歳代 数年前に、心筋梗塞にてバイパス手術施行 診断名はないが、動作的に、パーキンソニズムを認め、四肢関節の硬さやすり足などが著名
合併症として糖尿病があり、インシュリン自己にて注射しておられる。
屋内生活は自立しているが、転倒リスクもある。目標は、自宅周辺の公園を散歩したい。近医まで歩いていきたいでした。

理学療法士からのリハビリより開始しました。すり足傾向です。下肢のストレッチ・筋力トレーニング、バランス訓練、歩行訓練を実施。
歩行は、15M程度で疲労あり休憩。数分休憩するとまた歩くことができ、連続15Mまた歩ける。
この状態を看護師に相談、ケアマネジャーさんに相談し、またご本人とご家族に同意を得て同行訪問を行う。
看護師同行のもと、屋外歩行実施。脈拍、酸素飽和度、自覚疲労渡(ボルグスケール)を評価する。
自覚疲労性とに比べバイタルは安定しており、もう少し頑張ってみましょうとの声掛けで、連続50M歩けるようにりました!!

そして、目標の公園のお散歩ができたのです。次は近医までは、介護タクシーは使わず歩いていきたい。近くの公民館にまた、碁をしにいきたい!と目標がまた一つ増えました。
そう言って頂けたとき、私も看護師もとても喜びました。
やはり、訪問看護ステーションからの、リハビリというのは意味があるのですね。
また、理学療法士の訪問は介護保険下では週に6単位(120分)までと、決められていますが、看護師の訪問は制限がありません。
よって、週にたくさん来てほしい場合にも、看護師と合わせるので対応が可能です。